バーチャルツアー:もう一度行きたい大好きな土地に思いを馳せる ( ブータン )

ブータンでは彼らの文化を享受するだけでなく、そこにある豊富な自然に心奪われた。秋も終盤、幾分寒ささえ覚えたが、冬間近の澄んだ空気と真っ青な空はその国の美しさを尚更に引き立ててくれたようだった。山頂からの眺めは壮観で、そこに自生する草木はあまりにも生き生きとしていた。

山道で大きなトラックに出くわした。その大きさに、不安を覚えた。なぜなら無事この細い道をすれ違うことができるのか、自信を持てなかったからである。最高のドライブ・テクニックを持ったドライバーたちのおかげで、幸いにも命拾いをした。そのドキドキ感は忘れられず、そしてまるで国中にすら聞こえてしまいそうなトラックの大きな唸り声は今でも耳に残っている。

地元の方に誘われるがままに、ある家を訪れた。部屋の多くはとても素朴だったが、仏壇がある部屋は様相を呈していた。そこは色彩に溢れ、これでもかと言わんほどの装飾でいっぱいだった。家の方がふるまってくれたバター茶を飲みながら、家の構造に関する説明を聞く。その建築物は知恵の結晶体とでもいうべきもので、極寒の冬でも快適に過ごせるよう作られているという。大切な家畜を1階に住まわせ、住居空間は2階にある、というわけである。

町中にある建物はよりモダナイズされている。とは言っても、ガラス張りの高層ビルがあるわけではなく(素敵だとは思うが、時々それをファッショナブルというよりも素っ気なく感じてしまう)、自然の色に溶け込んだ、そしてブータン人の温かさに適した構造物であることはいうまでもない。

 

もう一つのブータンのバーチャルツアーはこちらから。

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