モンゴル:憧れの「ゴビ砂漠」を旅する2週間(2日目)

 
May 1, 2017/ Sunny

 

今日は移動がメインの1日だった。目的地のBayanzag(バヤンザグ)までのおおよそ420キロメートル、車はその速度を飛ばしに飛ばした。途中Saikhan Ovoo(サイカーン・オボー)から南に20キロくらいのところにある仏教施設に立ち寄った。残念ながらこの複合施設自体は反宗教キャンペーン中に破壊されてしまったため、当時栄華を感じることは出来なかったが、僧院や寺院、仏塔などが修復されひっそりとそこに存在していた。有名なOngi Monastery(オンギ僧院)もこの近くにあるらしい。

 

今日の宿泊地Bayazangは「ザグの木が生い茂った」土地という意味で、確かに一風変わった低木が周辺に生えていた。 ザグは深く根を張って育つ木でその寿命は200年とも、300年ともいわれている。また、この土地はFlaming Cliffs(フラミング・クリフ/炎の崖)という名でも有名であるが、その名を世に知らしめたのはアメリカ人古生物学者であるRoy Chapman Andrews が恐竜のたまごの化石という世紀の大発見をこの土地でしたからである。貴重な発見はたまごに限ったことではなく、ここではモンゴル人科学者がプロセラトプスも発見したし、ヴェロキラプトルやオヴィラプトル、ピナコサウルスがここで生きていた証拠も発見されている。彼らの発見はわれわれ生物の不思議や歴史を知る大きな手がかりとなり、いまでもその研究は続けられているという。なお、これらの化石は完全なる形でウランバートルにある国立歴史博物館で見ることができる。

 

Bayanzagに到着する前、偶然にもラクダの大群に遭遇した。おおよそ50頭はいただろうか。こんなにも大量のラクダを一度に見たことがなく、われわれのテンションは最高潮に達た。うれしさのあまり、ついつい追い回してしまった結果、当たり前のようにその大群には逃げていった。不意に訪れるこのような光景も、旅の移動を楽しませてくれる大切な要素であった。

 

今日のゲルは近くに小さな崖があるだけの、だだっ広く何もない土地に立っていた。砂漠とはいえ、ここまで何もないのも珍しい。大移動を終え宿泊地についた後は、この見渡す限りまったいらな土地の景色を味わったり、ザクの木の生えた近くの崖の散策をすることが出来た。

 

夜中には、満点の星空と天の川を見ながら、語り合った。本当に美しい光景である。

 

 

 旅程概要

1日目. Baga Gaziin Chuluu (small rocky formations)
2日目. Bayanzag (unique shaped trees and small flaming cliffs)
3日目. Khongoryn Els (Sand Dune)
4日目. Yol valley canyon
5日目. Dundgobi province
6日目. White Stupa and the way back to UB

 

旅の手配をしてくれたKhongor expeditionのレビューはこちら

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